腰痛に湿布は効果があるの?西東京市の腰痛専門【おおしま整骨院】
2017-12-12
腰痛には湿布は効果的?
腰痛で整形外科にかかるとかなりの確率で湿布が処方されます。
その中で、当院に来られる患者さんから「湿布」についての質問をよく受けます。
「湿布を毎日貼っているのですが、これは腰痛に効果あるんですか?」
「温湿布と冷湿布がありますがどちらを貼ればいいんですか?」
答えは実はありません。湿布を貼ってみて痛みが和らぐ感じがすればOKです。
それだけ?って思うかもしれませんが自分の体は一番正直です。その感覚に従うのが一番の治療法です。
しかし、湿布を貼ることで腰痛が根本から改善されることはありません。
湿布を貼ることで症状が和らいでいるように感じますよね。
これは、痛みを感じる「脳」とコリや痛みがある部分をつなぐ「神経の性質」をうまく利用しているのです。
脳へ痛みを伝えるのは神経です。
神経にも種類があり、痛みを感じる神経と「心地いい」と感じる神経は実は別の神経です。
「冷湿布を貼ってひんやりする」「温湿布を貼ってぬくくて気持ちいいな~」と感じる神経の方が痛みを感じる神経よりも神経線維が太く、速く脳へ感覚を伝えます。
それにより痛みを抑制し、症状が緩和されたように感じるのです。
温湿布と冷湿布はどっちがいいの?
先ほどもお伝えしましたが、温湿布と冷湿布は「心地よさ」が痛みを抑制しています。
ただ、2種類あるのだから「それぞれ効果に違いがあるのではないのか?」「使い分ける必要はないのか?」と疑問に思いますよね。
最終的には自分の感覚が一番の答えなのですが、今まで使ったことがなく使い分けがわからない方の為に、症状別での使い分けについてお伝えします。
ぎっくり腰にはどっちの湿布がいいの?
ぎっくり腰などの急な腰痛が出た場合は、炎症があり熱を持っている可能性もあるので、皮膚の温度をあげる温湿布は避けた方がいいです。
また、急性期の炎症が強い時はアイシングなどのしっかり冷やす処置が必要な場合があります。
このような場合は、アイシングで炎症を抑え、痛みの感覚抑制のために冷湿布を貼るといいでしょう。
慢性腰痛にはどっちの湿布?
慢性的な腰痛は患部の血流が悪くなっていることが多いので、温かく感じる「温湿布」がいいのかもしれません。
ただし、皮膚の温度が多少変化はあるが、この温度変化で直接筋肉の硬さが和らぐことはないため、あくまで心地のいいと感じる感覚の湿布を選びましょう。
まとめ
湿布で腰痛が改善されることはないですが、症状を緩和することはできます。
温湿布と冷湿布も最終的には「心地がいい」と感じる方を選びましょう。
当院に来られる方でも、腰痛は湿布で改善されると思っている方が多いです。
大事なのは、湿布で症状を緩和しながら根本の腰痛の原因をしっかり改善するということです。